エンタメには、人が想像力が詰まってます。
架空とは言え、人間が想像すること。
同じように想像して、知識を持つ優秀な誰かが、いつかその技術を開発してくれるんです。
映画やアニメで見た「空飛ぶ車」だって、もう少しで実用化です。
この記事では、近未来を想像できる映像作品を紹介します。
エヴァンゲリオンで先見性に感動した話
「人間の想像力が詰まったエンタメを見たら、将来のテック系の光景が分かるんじゃない?」
そう思ったきっかけは、エヴァンゲリオンでした。
2022年映画の公開に合わせて、95年に放映された、アニメ版のエヴァンゲリオンを初めて観ました。
とても驚き、一種の感動を覚えました。
PCの描写に。
95年当時に、こんな風に「1人1台のノートPCで、中学生が授業を受ける」なんて、誰が想像できた?
PCが一般にも普及し始めたのは、Windows95が発売された、95年。
やっとコロナ禍を経て、教科書のデジタル化やタブレットが小中学校でも普及し始めたけど、まだまだです。
今に焦点を合わせてアニメを見ると、普通の絵なんです。
アニメの放映が95年なら、製作はもっと前なはず。
その当時の、実社会の学校の雰囲気と比べるなら、93年放映の「高校教師」でも観てみてください。
携帯電話だってなくて、PHSもまだです。
93年の学校て、OHP(プロジェクターにスライドを映す機械)です。
93年のPCて、めちゃくちゃデカイんです。
そんな時代に、よく「ノートPCで授業受ける」光景を描けたなって、感銘です。
15年後の世界を描けるの、すごくないですか?
あなたは、15年後のツールをイメージできますか?
私はできません笑。
将来が分かる?オススメの映画
「こんな機械があったらいいな」と想像出来るものは、同じように想像する優秀な誰かが、いつかその技術を開発してくれます。
想像であり、願いであり、近未来を教えてくれる映像作品で、将来を覗いてみましょう。
UPLOAD
まずは、オススメなのが、AMAZONオリジナルドラマ「UPLOAD」。
少し先の未来を舞台にした、SFコメディです。
自分自身の記憶や思考など脳内のデータを、デジタルの世界にアップロードすることで、死後もデジタル世界で暮らせるという近未来です。
死後の仮想空間では、現生の記憶を引き継いでいて、現生の人ともコミュニケーションを取りながら生活が送れます。
記憶をアップロードする時代はすぐには来ないでしょうが、「バーチャルってこういうことか!」と参考になります。
バーチャルだけでなく、自動運転の車や、スマホデバイスの進化など、IoTのイメージも湧きます。
「現実世界にバーチャルが溶け込む」
「機械化された社会」
その感覚がイメージできるようになる、超オススメの作品です。
名探偵コナン・ベイカー街の亡霊
続いては、名探偵コナンの映画シリーズ「ベイカー街の亡霊」です。
「えー、アニメか」と侮るなかれ、です。
この作品は、野沢尚が脚本を書いているので、コナンシリーズの中でもかなり異質な作品です。
名探偵コナンはなんだかんだ大人向けですが、ベイカー街の亡霊は、とりわけテーマもメッセージも深い。
仮想体感シミュレーションゲーム「コクーン」で、100年前、シャーロック・ホームズの時代のロンドンへと降り立ったコナンたち。
バーチャルゲームをコントロールする人工頭脳「ノアズ・アーク」が自ら意思を持ち、ゲームのプログラムを書き換えてしまったことから、ゲーム参加者の命が危険に晒されてしまいます。
ゲームをクリアするべく、コナンたちは切り裂きジャックに立ち向かうというストーリーです。
人工頭脳、バーチャル、 3D仮想空間。
今からやってくるメタバースの世界が、1時間半に詰まっています。
2002年公開の作品とは思えないクオリティで、人間と人工知能について考えさせられます。
レディ・プレイヤー1
続いては、2018年公開のスティーヴン・スピルバーグ監督の映画「レディ・プレイヤー1」。
設定は、環境汚染や気候変動、政治の機能不全で、世界が荒廃した2045年。
貧しくなった人々は、スラム街で暮らさざるを得ない状況に。
現実世界からの逃避に、人々は「オアシス」と言うVR世界に入り浸るようになります。
オアシスの創始者の遺言で、ゲーム内に隠された3つの鍵を手に入れた勝者には、オアシスの所有権と遺産が授与される「アノラック・ゲーム」が開催されることになるというストーリーです。
現実よりも、VR世界で暮らす時間の方が長く、生活の主軸が仮想空間内になります。
現実とバーチャルの割合が、現在と逆転していますが、紹介する作品の中で、一番近い未来なのかも。
A.I
2001年公開の映画、「A.I.」
スティーブン・スティルバーグ監督が映画化した、SFドラマです。
舞台は、万能なロボットを人間が召使いとして使う近未来。
世界で初めて「愛する」ことをインプットした、AIロボットの少年デイビッドが完成します。
デイビッドは、不治の病のため冷凍保存されている息子を持つ夫婦の養子となり暮らし始めますが、プログラムされた以外の意思や感情を持ち始めます。
今でこそAI・人工知能は一般層にも浸透した単語ですが、20年前に映画のテーマになっています。
ストーリーは深くて悲しくて号泣するので、視聴する際は気をつけてください。
デイビッドのような精巧で完璧な人型の人工知能ロボットが、家庭に、職場に普及する日が来るんだなと教えてくれる映画です。
まとめ
ドラえもんのタイムスリップは、現状は科学的に無理と言われています。
でも「どこでもドア」なら、VRの技術を使えば、ある意味それに近いことは可能です。
空飛ぶ車だって、もう少しです。
今は架空でも、人間が想像できる技術なら、いつが実在するんだと思います。
ちょっと先の未来をエンタメに教えてもらって、新しいことを受け入れる柔軟性を身につけておきたいですよね。