仮想通貨の取引でよく耳にする、「ロスカット」。
略された「ロスカ」の方が、よく見かけますかね。
今回は、ロスカットの意味と、証拠金維持率について紹介します。
ロスカット
ロスカットとは、取引者の資産を守るために、仮想通貨取引所で定められた証拠金維持率に基づいて、強制的に全てのポジションが決済される制度です。
略して「ロスカ」です。
取引所によりますが、国内取引所の多くは、ロスカットされる前に、通知が行きます。
メールで証拠金維持率が低くなったので、ロスカットされる可能性があることを知らせてくれます。
ロスカットアラート通知と呼ばれています。
この通知にロスカット日時が記載されているので、日時までに証拠金を増やせば、ロスカットを免れることができます。
ロスカットを望まない場合の対応は2つ。
- 追加で証拠金を入金
- ポジションを減らして証拠金を確保
特に暗号資産(仮想通貨)の場合は、ボラティリティが大きく、アラートが出たり消えたり1日で大きく変化することもあります。
そのため、レバレッジをかけて取引を行う際は、ロット管理と、証拠金維持率には十分気をつけましょう。
ロスカと損切りの違いは?
ロスカと近しい用語で「損切り」があります。
損切りは、損失が出ている時に自らの判断で自発的に決済して、損失確定すること。
赤字というわけです。
- ロスカは、取引所による有無を言わせない強制決済
- 損切りは、自発的な決済(利確の反対語)
厳密には、上記の意味の違いがあります。
Twitterなどでは、損切りの意味でも「ロスカ」と表現している人も結構います。
この場合は、「ロスカ」と「強制ロスカ」で、自発的か強制的かを使い分けていたりします。
証拠金維持率の目安
証拠金が十分が不足しているかの目安は、証拠金維持率が目安となります。
証拠金維持率=純資産÷必要証拠金×100(%)
維持率は取引画面に表示されているので、自分で都度計算する手間はありません。
一般的には証拠金維持率は、500%〜1,000%あれば安心と言われています。
証拠金維持率が低くなると、ロスカットになるので、常に意識しておきましょう。
ロスカットの執行ルールは、取引所によります。
大手国内取引所のルールはこちら↓
取引所 | ロスカットルール |
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コインチェック | 証拠金維持率が100%以下になるとメールで警告。 50%を下回ると強制ロスカット。 |
ビットフライヤー | 100%を下回ってから2銀行営業日後の午後 5 時時点で 証拠金維持率が100%以下なら、強制ロスカット。 |
GMOコイン | 証拠金維持率が75%を下回った場合に、ロスカット発動。 |
DMM Bitcoin | 証拠金維持率が50%以下になると強制ロスカット。 |
どこの取引所を利用するにせよ、証拠金維持率が100%切らないようなトレードを心がけましょう!