今じゃ、携帯電話と言えばスマホが当たり前。
でも、iPhoneが発売された頃は、メインストリームなるとは思われてませんでした。
昨今の仮想通貨は、iPhoneが浸透する前の頃に、すごく雰囲気が似ているなって感じます。
知らない方、覚えてない方もいると思うので、スマホからガラケーに移り変わる当時の様子を紹介します。
時代の変わる瞬間をおさえて、新時代の波を乗りこなしましょう。
iPhoneが日本に上陸した2008年
iPhoneが世の中に登場したのが、2007年。
今じゃ当たり前のスマホですが、2007年に初代iPhoneが発売されてから、まだ15年なんです。
初代iPhoneは、モバイル通信規格の3Gが使えず、日本では未発売でした。
日本への初上陸は、翌年2008年発売のiPhone 3Gです。
当時のiPhoneは、Softbank専売。
すでにApple信者だった私はすぐに買いたいところですが、docomoの家族携帯だったので買えませんでした。
2008年当時、学生だった私の周りでiPhone 3Gを持っていたのは、テック系お洒落男子1人だけ。
当時500〜600件くらいは、アドレス帳に知人の連絡先が入っていた気がします。
500人中、1人です。
2009年に女子がiPhoneを持つとどうなる?
年 | マーケット |
---|---|
2007年 | 初代iPhone 発売 / 日本では未発売 |
2008年 | iPhone 3G発売 / 日本ではソフトバンク専売 |
2010年 | iPhone 4発売 |
2011年 | LINEがサービス開始 |
2011年 | iPhone 4S発売 / auでiPhone取扱開始 |
2013年 | iPhone 5発売 / DocomoでiPhone取扱開始 |
docomoでの取り扱いが待ちきれず、私が2台持ちでiPhoneを手に入れたのは、2009年。
女子でiPhoneを使う人なんて、一般層にいませんでした。
周りからは、全否定でした。
今じゃ、考えられませんよね?
びっくりするほどの、全否定です。
否定というか、ガチで引かれました。
「え〜iPhone?見せて見せて〜!」なんてノリは皆無です。
私のスマホを見るたびに、みんな言います。
あー、そういう感じね
うわー、そういうの好きそうだよね
腫れ物を扱う感じでした。
動くデコメ全盛期だったので、気持ちもわかります。
文字化けしてデコメも絵文字も使えないので、私からのメールは真っ黒です。
LINEはまだないので、勿論スタンプなんてない。
使えるのは、「笑」「!」「☆」のみ。
憧れの先輩にも、こう言われました。
君のメール、真っ黒だよね
そんな時代です。
docomoであることがステータスだった
i-Mode(iモード)によって、絵文字が飛躍したのもあって、docomoユーザーはガラケーの中でも古参。
当時は、特に女子の中ではdocomoを使っているのが、少しステータスみたいな風潮がまだあったと思います。
メールアドレスがdocomoであることで、静かなるマウンティングが発生するんです。
LINEがまだ浸透してないので、やりとりはEメールです。
だから、メールアドレスのドメインはdocomoが良いんです。
docomoがステータスなので、docomoユーザーは保守的な子が多かった記憶。
しかも、iPhoneの参入が遅かったので、特にdocomoユーザーはスマホにネガティブ発言が多かった思い出です。
ゲームチェンジは2012年
2009年の携帯端末のスマホのシェアは、総務省には統計がありません。
2009年の普及率は、電通によると、1%。
MM総研によると、6.8%。
調査によってマチマチな程、スマホが流行ると思ってなかったんでしょうね。
年 | 携帯電話のスマホシェア |
---|---|
2009年 | 1〜6.8% |
2010年 | 9.7% |
2011年 | 29.3% |
2012年 | 49.5% |
2013年 | 62.7% |
2014年 | 64.2% |
3年で、マーケットが激変です。
総務省によると、2012年のスマホのシェアが、49.5%。
2013年が、62.6%。
年 | マーケット |
---|---|
2007年 | 初代iPhone 発売 / 日本では未発売 |
2008年 | iPhone 3G発売 / 日本ではソフトバンク専売 |
2010年 | iPhone 4発売 |
2011年 | LINEがサービス開始 |
2011年 | iPhone 4S発売 / auでiPhone取扱開始 |
2013年 | iPhone 5発売 / docomoでiPhone取扱開始 |
ゲームチェンジが始まったのは、auがiPhone4Sを取り扱うようになった、2011年秋〜2012年だと思います。
3大キャリアの中でSoftbankだけだったのでiPhoneを否定していた層も、「auでも買えるなら使うわ」と参入。
2012年頃、「スマホは別にいらない派」の人も、機種変のタイミングでスマホにする人が出てきました。
まだ2012年に否定派だった友達は、機種変でスマホにしていく子達を見て「あーあー、あの子も魂売ったな」と言っていました。
魂売るってなんのこっちゃって話ですけど、そんな時代があったんです。
最後のダメ押しは、docomoが取扱を開始した2013年。
「スマホは要らない、絶対ガラケー」と最後まで言っていた友達も、2013年についに鞍替えしました。
やはり、ガラケーが少数派になったのが大きかったんでしょう。
2013年のLINEが普及率は20%強ですが、若年層ではもっと広がっていました。
EメールからLINEにツールが変わったのも、スマホへの乗り換えを後押ししたと思います。
私たちは、新しいものが苦手です。
でも、取り残されるのは嫌。
50%前後で、オセロの色が変わるように、一気にシェアが切り替わります。
どうせ抗っても、過去には戻れません。
周りが使っていて、危なくないって安心できる頃に始めたい
過半数超えて、でも、少数派になる前には参入したい
そういうマインドの方が、多いのかなと思います。
つまり、シェア50%を越す前には、新しい波に乗りたいところですね。
ポイント
- 新サービスの普及率50%を超える前には、参入したい
まとめ
スマホが出てきた頃に、本当に一般層では否定的でした。
「ガラケーで十分」
そうみんなが言っていました。
シェアが30%超えた辺りから「気になる存在」になり始め、50%超える頃に、一気にオセロの色が変わりました。
今に不便はないし、十分。
でも、新しいツールやテクノロジーが更に便利なら、流れを否定して逆らっても、置き換わるんです。
もちろん、新しいことに飛びつかなくても良いんです。
でも、柔軟でいられるように、新しい情報をキャッチしていきたいですよね。