このブログでは、仮想通貨の初心者ベイビーさん向けに、当たり前に使われているけどよく分からない用語を簡単に解説しています。
今回解説するのは、「Web3.0」。
Web3.0って何?
ここ1、2年で、急に「Web3.0」が騒がれるようになりましたよね。
急に3.0。
じゃあ、Web1.0とWeb2.0もあったの?
はい、Web1.0とWeb2.0もあったんです。
我々は、Web1.0とWeb2.0を経験済みだったんです。
年 | Web | 特徴 |
---|---|---|
1990〜2004年 | Web1.0 | ・PC ・テキストデータ ・ホームページ ・検索する・閲覧する ・サーバー ・Yahoo! |
2005〜2020年 | Web2.0 | ・スマホ ・画像・動画データ ・SNS ・投稿する ・クラウド ・GAFAM独占 |
現在 | Web3.0 | ・メタバース ・ブロックチェーン ・VR・ AR ・バーチャル ・分散型で脱GAFAM |
インターネットが普及し始めた初期が、Web1.0。
SNS時代が、Web2.0です。
スマホの次の時代が、Web3.0です。
Web3.0はネット界の3代目?
Web3.0を見るた度に、三代目J Soul Brothersみたいだなと、一人で勝手に思っています。
「初代と二代目あるの?」と思って調べたら、あった。
時期 | 代 | 内容 |
---|---|---|
1999年 - 2001年 | 初代 | 初代J Soul Brothers→EXILEに改名 |
2007年 - 2009年 | 二代目 | J Soul Brothersでデビュー |
2010年 - 現在 | 三代目 | 三代目J Soul Brothers結成 |
EXILEの前身が、初代らしい。
三代目から知って、初代と二代目の存在を知らない人も多くないですか?(私だけですか?)
Webも3.0だけハイライトされているから、ややこしい。
3段階目くらいになると、歴史を整理するために番号を振りたくなるんだな、と解釈しています。
では、Webの歴史を3段階でプレイバックしましょう。
Web1.0(1990〜2004年)
Web1.0は、インターネット草創期 のこと。
WWW(World Wide Web)です。
ワールド・ワイド・ウェブが何なのかよく分からないけど、とりあえず呼び方覚えましたよね。
物心ついた時からスマホがあった20代前半以下の方は、馴染みがない時代ですよね。
そんな皆さんは、Web1.0は、スマホより前のインターネット時代と把握しましょう。
この時代は、個人でもホームページを作り情報発信が可能になりました。
閲覧者はテキストを見るだけ、読むだけ。
情報発信者の情報を受け取るのがメインで、コミュニケーションが一方通行だったのが特徴です。
呼び方もウェブサイトじゃなくて、ホームページ。
年配の方(ごめんなさい)が、ホームページと呼んでいるのは、草創期の呼び名の名残りです。
サイトは、htmlを用いたテキストが主流。
この時代のインターネットの雰囲気を知りたい方は、ぜひ、竹野内豊主演の「With Love」をご覧ください。
インターネットで出会い、メル友になった2人のラブストーリーです。
回線はADSLで、メール一通を送受信するのにも、タイムラグがある時代です。
98年のドラマなので、ちょうどWeb1.0の中でも中間くらいの感じ。
FODで1話無料なので、当時を知らない方は、1話だけでも雰囲気が掴めます。
竹野内豊はニヤけてしまうほど男前で、藤原紀香はリアル峰不二子です。
Web2.0(2005〜2020年)
2000年代の中頃からの、SNS到来時代がWeb2.0です。
TwitterやFacebook、Instagram、YouTubeなどさまざまなSNSが登場。
記憶に新しい、馴染みのある今です。
特徴は、それまで一方通行だったコミュニケーションが、情報発信者と閲覧者の双方向的なやりとりに変わった点。
誰もが気軽に投稿・情報発信でき、データは画像や動画などがメインになりました。
読むだけ、見るだけのものだったインターネットが、参加するものへ変化したのがWeb2.0です。
現在のインターネットを支えるGAFAMに、情報が集約している点も特徴です。
*GAFAM:Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft
Web3.0(現在)
Web3.0(現在〜)は、一般的には「分散型インターネット」と言われています。
Web 2.0は、GAFAMに権力が集中していたので、中央集権型インターネットでした。
「巨大テック企業に集約・独占されている個人情報や利益を、分散させよう」と目指しているのが、Web3.0です。
権力を分散を目指しているので、Web3.0は分散型インターネットと言われています。
その「分散」を実現させるのが、ブロックチェーン技術です。
ブロックチェーン技術とは、インターネット上の取引データを記録する技術のことです。
インターネット上の、通行スタンプみたいなものです。
年 | Web | 特徴 |
---|---|---|
現在 | Web3.0 | ・メタバース ・ブロックチェーン ・VR・ AR ・バーチャル ・分散型で脱GAFAM |
「新しい技術」で、「新しいインターネット世界」を目指しているので、次世代インターネットな訳です。
Web3.0では、デバイスがスマホからVRに置き代わるんじゃないか、と言われています。
今もVRゴーグルはありますが、ゴツイしまだ仮想感があります。
付け心地が良く、解像度が高いリアルなVRツールが誕生したら、一気にライフスタイルが変わりそうです。
「3Dのバーチャル世界が、日常生活の一部になる」未来が、近づいていますね。
「バーチャルな世界って何?」と、文字だとイメージが湧かない方。
ぜひ、ドラマ「UPLOAD」を観てみてください。
近未来を舞台にした、SFコメディです。
自分自身の記憶や思考など脳内のデータを、デジタルの世界にアップロードすることで、死後もデジタル世界で暮らせるという近未来。
ここまでの時代はすぐには来ないでしょうが、「仮想空間」の参考になります。
バーチャルだけでなく、自動運転の車や、スマホデバイスの進化など、IoTのイメージも湧きます。
「現実世界にバーチャルが溶け込む」感覚が掴めるオススメの作品です。
Web3.0と言う呼び方は、そんなに重要じゃないんです。
GAFAM独占だったインターネットのあり方が、新しい技術でこれから進化するんだな、と理解しておきましょう。
なんでWeb3.0が注目されるの?
新しいからって、なんでそんなにWeb3.0が注目されるの?
Web2.0って、そこまでデメリットあるの?
そう思う方も、多いですよね。
GAFAMの存在がデフォルトなので、一般層には不都合なことってないんですよね。
不便はない。
けど、「変えていきたい人々がいて、技術が整った」から、変わるんです。
技術・時代が変わることで、ビジネスが一変します。
PC時代には強かったのに、スマホ時代に乗れなかったSony、IBM、東芝。
スマホ・SNS時代を制覇した、AppleやMeta(Facebook、Instagram)。
次の時代に乗り遅れまいと、世の中がWeb3.0に注目するのは、そのためです。
Web3.0が注目される理由は?次世代だからって何で騒ぐの?【初心者向け解説】
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Web3.0が可能にすること
質の良いVRグラスや、バーチャルな3D世界は、もう少しだけ先ですね。
Web3.0になると、今すぐに、どんなことが可能になるんでしょうか?
小難しい話だと、こんなメリットがあります。
- 個人情報や行動履歴のデータを自己管理
- 個人情報の漏洩漏リスクの低下
- 企業と直接取引できる
個人情報や行動履歴のデータを自己管理
まず、個人情報や行動履歴のデータを自己管理できるようになります。
GAFAMからの脱却ですね。
普段、 ウェブサイトや SNS を閲覧していると、自分に興味のある広告が表示されますよね。
購買欲を掻き立てるし、便利さを感じますが、たまに怖いとも思いませんか?
ログアウトして違う端末で検索したことも広告表示されて、「私の趣味嗜好が筒抜けだな」とよく思います。
Web3.0ではユーザーが自分でデータを管理・保有します。
個人情報の漏洩リスクの低下
2つ目のメリットは、 個人情報の漏洩リスクの低下が期待できる点です。
例えば、YoutubeやInstagramなどは、個人情報を入力する必要がありました。
個人情報は企業のサーバ内で管理されていたため、プライバシー問題や、情報漏洩のリスクなどを抱えていました。
Web3.0では、情報を登録するステップが基本的に必要ありません。
ログインにはウォレット(ユーザー固有のブロックチェーンアドレス)を使用したり、端末そのもので認証したりします。
氏名やメールアドレスなどの個人情報を提供しないため、セキュリティの安全性は高まると考えられています。
企業と直接取引できる
Web3.0では、仲介するサーバーが必要なくなります。
そのため、企業とユーザーが、ユーザー同士が直接取引できるようになり、ビジネスモデルが変わると言われています。
これまで手数料で利益を得ていた仲介組織が、不要になるからです。
すでに、中央管理者のいない金融仲介アプリケーションDeFiが存在しています。
管理者いなくて、どうやって回すの?
と、思いますよね。
それを回すのが、ブロックチェーン技術です。
取引はブロックチェーン上に記録され、その記録の改ざんはできません。
そのため、中央管理者がなくても安全で信頼性の高い金融サービスと言えます。
Web3.0のサービス
技術的なことはピンと来ない方は、すでにあるWeb3.0サービスを見てみましょう。
OpenSea
Web3.0の代表的なサービスの1つが「OpenSea(オープンシー)」です。
OpenSeaは、NFTの売買が行えるマーケットプレイスです。
マーケットプレイスは、メルカリ、ヤフオクのような販売所のこと。
OpenSeaでは会員登録の必要がなく、IDとパスワード、決済情報も不要。
仮想通貨ウォレットを連携して、商品を購入することができます。
Brave
Brave (ブレイブ)は、Web3.0を代表するブラウザです。
Braveの特徴は、デフォルトで広告をブロックするので、広告バナーが表示されません。
広告が非表示なため、 インターネットのスピードも早くサクサク閲覧できます。
また、個人情報を収集しないのも特徴です。
広告表示を許可して広告を視聴すると、仮想通貨BATが報酬で獲得できます。
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Web3.0のまとめ
Web3.0を簡単に総括すると、こんな感じです。
ガラケーからスマホになって、ビジネスモデルや生活習慣が一新しましたよね。
Web3.0になると、今までのインターネット界の常識が変わります。
現在、新時代の丁度入り口にいます。
これからの始まる、15年位続くインターネット時代の入り口です。
私たち個人レベルで出来ることは、新しいことに抗わず情報を収集すること。
Web3.0にどんな企業やサービスが出てくるのか情報を集めながら、新時代の流れをキャッチしていきましょう。
情報収集以外に出来ることの一つが、口座開設です。
仮想通貨取引所の口座は、トレード用だけじゃないんです。
Web3.0では、色んな形でウォレットが絡んできます。
個人情報登録の代わりにウォレット接続でログインしたり、サービスを利用して付与されるトークンを受け取ったり。
ウォレットにあるトークンの最終的な行き場は、取引所の口座です。
「いざサービスを始めようと思ったのに、取引所がないからすぐに始められない」
なんてことにならないように、出来る準備だけしておきましょう。
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